じったい

じったい
I
じったい【十体】
一〇種の様式。
(1)〔古くは「じってい」〕
和歌を歌体・様式によって一〇に分類したもの。 「歌経標式」をはじめ「文鏡秘府論」や, 忠岑(タダミネ)十体・定家十体などがある。 有心体を最高のものとする定家の十体は後世まで影響を与えた。
(2)漢詩の一〇種の風体。 すなわち, 形似体・質気体・情理体・直置体・彫藻体・映帯体・飛動体・婉転体・清切体・青花体。
(3)漢字の一〇種の書体。 すなわち, 古文・大篆(ダイテン)・籀文(チユウブン)・小篆・八分(ハツプン)・隷書(レイシヨ)・章草・行書・飛白(ヒハク)・草書。
II
じったい【実体】
(1)本体。 実質。 正体。

「~のない幽霊会社」

(2)〔哲〕
〔(ラテン) substantia; (ギリシヤ) ousia〕
変化しやすい多様なものの根底にある持続的・自己同一的なもの。 アリストテレスでは具体的個物(主語となって述語とならないもの)が, またデカルトではそれ自身で存在し他物を必要としないものが実体とされた。
属性
III
じったい【実態】
実際のありさま。 実情。

「~調査」


Japanese explanatory dictionaries. 2013.

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